Windowsをもっと快適に、そして自分好みに使いこなしたいと思ったことはありませんか?そんな願いを叶えてくれるのが、Microsoftから無料で提供されている「Microsoft PowerToys」です。これは、いわばWindowsを「パワーアップ」させるための便利な機能がギュッと詰まったツール集。ちょっとした工夫で、いつものパソコン作業がグッと楽になるんですよ!
目次
- 1 PowerToysをパソコンに入れよう! インストール方法は?
- 2 PowerToysで何ができるの? 便利機能を見てみよう!
- 2.1 Always On Top(常に手前に表示)
- 2.2 Awake(アウェイク)
- 2.3 Color Picker(カラーピッカー)
- 2.4 FancyZones(ファンシーゾーン)
- 2.5 File Locksmith(ファイルロックスミス)
- 2.6 Image Resizer(画像リサイザー)
- 2.7 Keyboard Manager(キーボードマネージャー)
- 2.8 Mouse utilities(マウスユーティリティ)
- 2.9 Paste as Plain Text(プレーンテキストとして貼り付け)
- 2.10 PowerRename(パワーリネーム)
- 2.11 PowerToys Run(パワートイズラン)
- 2.12 Shortcut Guide(ショートカットガイド)
- 2.13 Text Extractor(テキスト抽出)
PowerToysをパソコンに入れよう! インストール方法は?
PowerToysを使い始めるには、まずパソコンにインストールする必要があります。いくつか方法がありますが、一番簡単なのはやっぱり「Microsoft Store」を使う方法です。
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Microsoft Storeから入れるのが一番おすすめ!
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Windowsにある「Microsoft Store」を開きます。
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検索窓に「PowerToys」と入力して検索。
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出てきたPowerToysのアプリを選んで、「入手」か「インストール」ボタンをポチッと押せばOKです。
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GitHubからダウンロードして入れる方法も
ちょっと慣れている方なら、PowerToysの公式GitHubページから直接ファイルをダウンロードしてインストールすることもできます。
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PowerToysの公式GitHubリリースぺージにアクセス。
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最新版の「Assets」というところを開くと、
PowerToysSetup-0.##.#-x64.exe
(ほとんどのパソコンはこちら)か、PowerToysSetup-0.##.#-arm64.exe
(一部の特殊なパソコン向け)というファイルがあるので、自分のパソコンに合った方をダウンロードします。 -
ダウンロードしたファイルを開いて、画面の指示に従って進めれば完了です。
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「コマンドプロンプト」を使う玄人向けの方法
少し上級者向けですが、「Windows Package Manager (winget)」という機能を使ってコマンドでインストールする方法もあります。
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「コマンドプロンプト」または「PowerShell」を管理者として開きます。
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そこに「
winget install --id Microsoft.PowerToys --source winget
」と入力して実行すればOKです。
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ちょっとした確認! PowerToysを使うには、Windows 10のバージョン2004 (ビルド19041)以降か、Windows 11が必要です。ほとんどの最近のパソコンなら大丈夫ですよ。
PowerToysで何ができるの? 便利機能を見てみよう!
PowerToysには、かゆいところに手が届くような便利な機能がたくさん詰まっています。いくつかピックアップしてご紹介しますね!
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Always On Top(常に手前に表示)
「このウィンドウ、他の作業中でもずっと一番手前に表示しておきたい!」って時、ありませんか? 例えば、動画を見ながらメモを取ったり、資料を見ながら作業したりする時に便利です。
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使い方:手前に固定したいウィンドウを選んで、「Win + Ctrl + T」を押すだけ!
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Awake(アウェイク)
パソコンが勝手にスリープモードに入っちゃって、ダウンロードや作業が中断されちゃった…なんて経験、ありませんか?Awakeを使えば、設定をいじらなくてもパソコンがスリープしないようにできます。
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使い方:PowerToysの設定画面でAwakeをオンにして、どれくらいの時間スリープしないようにするかなどを設定します。
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Color Picker(カラーピッカー)
「この画面の色、どんな色なんだろう?コードを知りたい!」って時に役立ちます。ウェブサイトのデザインやプレゼン資料作りで大活躍!
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使い方:「Win + Shift + C」を押すと、画面上のどこでも好きな色の情報をピピッと教えてくれます。
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FancyZones(ファンシーゾーン)
たくさんのウィンドウを開いて作業する時、画面がごちゃごちゃになって困る…そんな時に役立つのがFancyZonesです。画面の中に自分だけの「作業エリア」を作って、そこにウィンドウをピッタリ収めることができます。
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使い方:「Win + Shift + `」を押すと設定画面が開きます。自分で好きなように作業エリアを作ったら、ウィンドウをドラッグする時にShiftキーを押しながら動かすと、作ったエリアにカチッと収まってくれますよ。
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File Locksmith(ファイルロックスミス)
「このファイル、なぜか削除も移動もできない!」そんな時、どのアプリがそのファイルを掴んで離さないのかを教えてくれます。そして、必要ならそのアプリを終わらせることもできます。
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使い方:削除したいファイルやフォルダを右クリックして、「File Locksmith」を選ぶと状況が分かります。
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Image Resizer(画像リサイザー)
複数の画像をまとめて小さくしたり、サイズを変えたりしたい時に超便利です。ひとつずつ作業する必要がありません!
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使い方:サイズを変えたい画像ファイルを選んで右クリック。「画像のサイズを変更」を選ぶと、まとめてサクッと変更できます。
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Keyboard Manager(キーボードマネージャー)
キーボードの特定のキーの役割を変えたり、ショートカットキーを自分好みに設定し直したりできます。例えば、「Caps Lock」を「Ctrl」キーとして使いたい、なんて時に便利です。
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使い方:PowerToysの設定画面からKeyboard Managerを開いて、好きなようにキーやショートカットを設定し直しましょう。
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Mouse utilities(マウスユーティリティ)
マウスをもっと便利に使うための機能がいくつかあります。
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Find My Mouse(マウスを検索):広い画面だとマウスカーソルを見失いがちですよね。「Ctrl + Ctrl」と素早く2回押すだけで、カーソルの周りを光らせて教えてくれます。
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Mouse Highlighter(マウスハイライター):プレゼンなどで「ここをクリックしてますよ!」と示したい時に、クリックした場所に光る印を出せます。
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Mouse Jump(マウスジャンプ):複数の大きな画面を使っている時に、マウスカーソルを画面の端から端へ一瞬で飛ばすことができます。
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Mouse Pointer Crosshairs(マウスポインターの十字線):マウスポインターを中心に十字線を表示するので、細かい作業で「ここだ!」という位置を正確に示せます。
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Paste as Plain Text(プレーンテキストとして貼り付け)
ウェブサイトからコピーした文章をWordなどに貼り付けると、文字のフォントやサイズ、色までそのまま貼り付いちゃって困ったことはありませんか?これを使えば、文字情報だけをキレイに貼り付けられます。
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使い方:「Win + Ctrl + Alt + V」を押すだけ!
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PowerRename(パワーリネーム)
たくさんのファイルやフォルダの名前をまとめて変えたい時に大活躍します。例えば、写真のファイル名に日付をまとめて入れたり、特定の文字を別の文字に置き換えたりできます。
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使い方:名前を変えたいファイルやフォルダを選んで右クリック。「PowerRename」を選ぶと、まとめて名前の変更作業ができます。
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PowerToys Run(パワートイズラン)
Windows版のSpotlight(Macの検索機能のようなもの)みたいなものです。アプリやファイル、フォルダを名前の一部を入力するだけでパッと見つけて起動できます。
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使い方:「Alt + Space」を押すと検索バーが出てくるので、そこに探したいものの名前を入れるだけ。
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Shortcut Guide(ショートカットガイド)
Windowsのショートカットキーってたくさんあって覚えきれないですよね。この機能を使えば、今使えるWindowsキーのショートカットが一覧でパッと表示されます。
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使い方:「Win」キーを長押しするだけ!
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Text Extractor(テキスト抽出)
画像や動画の中にある文字をコピーしたい!そんな時に役立つのがこの機能です。画面に表示されている文字なら、画像の一部でも抜き出してテキストとしてコピーできます。
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使い方:「Win + Shift + T」を押して、文字をコピーしたい範囲をドラッグで選ぶだけです。
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これらの機能は、PowerToysの設定画面でひとつずつオン/オフを切り替えたり、細かい設定を変えたりできます。PowerToysはどんどん新しい機能が追加されて、さらに便利になっていくので、ぜひ定期的にアップデートをチェックしてみてくださいね!